2022年6月にようやく販売がはじまった日産アリア。
SUVタイプで、全長は4595mm、ホイールベースは2775mmとなっている。ライバルとなる最新EVよりもコンパクトだが、室内は広々としており、前席の足元、リアシートのレッグルームも十分広い。
どんなドライバーが乗ったとしてもちょうどいい位置にアームレストがセットできて、リラックスできる。
インテリアは日本伝統のモチーフを取り入れ、簡素で落ち着いた雰囲気だ。さらに組子で内外装に凝った造作がちりばめられている。
パワーONすると木目パネルから静電容量スイッチが浮かび上がって空調の調整が可能となっているのは斬新だ。
ただ、走行中は目視して押さなければ使いにくいかもしれない。
「ハローニッサン」と声を発すれば対話型インターフェイスが立ち上がり、車内のコントロールや自宅の家電を操作できてしまう。
走行性能について
路上での扱いやすさが重視されており、走り出しからグッと立ち上がるトルクや強烈な回生ブレーキを強調するのではなく、なめらかで操作しやすくなっている。
EVは微妙な操作に対して滑らかに反応するような制御は難しいとされているが、アリアはその点は抜かりがない。
走行中の静寂性はEVの中でも抜群で、ロードノイズや風切り音、モーターの音なども抑えて混んでいる。
SUVながらフラットな路面でもキビキビとした乗り味になっているのも特徴だ。
ハンズオフ可能な「プロパイロット2.0」仕様を用意。高速道路の運転で、車が車速や車線維持をアシストすることで、ハンドルから手を放したままドライブが楽しめる。
前方車の速度に応じて、システムが追い越しを提案し、ハンドルに手を添えてスイッチを押すだけで、車線変更までアシストしてくれるので、大変便利だ。
気になる航続距離は
アリアに搭載されたリチウムイオン電池容量は66kWhで一充電走行距離はWLTCモードで470kmとなっている。
充電方法は自宅だけではなく、外出先の急速充電も可能。
充電には4つのプランがあり、無料充電付きの3種類のプレミアムと都度課金制のシンプルがある。
プレミアム10(3年定期契約)の場合、月額2,750円で急速充電が10回無料。使わなかった分を翌月に繰り越せるので、自宅での充電が難しい場合は検討してみてもいいだろう。
バッテリーには冷却システムが備わっていることで、バッテリーが高温になり充電効率が落ちるということはない。