日産サクラ

サクラは軽EVという新たな市場を作り出したEVだ。2022年5月に発表され、この年のカー・オブ・ザ・イヤーも受賞している。
「毎日の生活の質を高めてくれる手の届きやすいEV」をコンセプトに、使い勝手の良さや維持費の安さを押さえつつ、スムーズな加速と静寂性など、従来の軽自動車のネガティブな要素を潰した車だ。
さらに先進技術による運転サポートやコネクテッドサービス、撥水効果のあるファブリック材を使うなど、上質な軽自動車を目指して造られている。

走行性能について

最大195Nmのトルクを発揮するモーターで、EVならではの滑らかな加速感が楽しめる。
これはエンジンの動力性能で例えると、排気量2Lの動力性能に相当。発進時から最大トルクが得られ、合流や追い越しも余裕でできる。
また、モーター構造の最適化により軽自動車としては最高水準となる静寂性も実現している。
さらにサクラには「エコ」「スタンダード」「スポーツ」の3種類のドライブモードを搭載。
エコモードは街中、スタンダードモードは郊外での幹線道路、スポーツモードは高速道路などに適しており、走行状況に応じて運転モードを選択できる。
そして、注目の運転機能として「eペダルストップ」があり、機能をオンすると、アクセルペダルだけで加減速をコントロール可能だ。
アクセルとブレーキの踏みかえ頻度が減少するので、運転の負担を大幅に軽減できるのは魅力といえる。とくに信号待ちや渋滞の多い街中での運転に重宝するだろう。

気になる航続距離は

20kWhのバッテリー容量は今時のEVとしては、最小クラスになっている。
それでも、サクラの一般走行距離は180kmを実現。電力量消費率、いわゆる電費は124Wh/kmだ。
これは1km走るのに必要な電力量を意味している。そのため、数字が少ないほど優秀となる。
これが、リーフだと155~161Wh/kmになる。サクラは小さくて軽いため電費に優れているといえるだろう。
充電にかかる時間は、自宅の200W(3kW)コンセントの場合、バッテリー残量の警告灯から満充電まで8時間が目安とされる。
外出先で使える急速充電器だと、約40分で80%までが充電できる。

EVの航続距離は、道の勾配や気温、道の込み具合、走り方によって変化する。安心に走るという意味ではカタログ・スペックの6割くらいの感覚で使うとよいだろう。
走行する際は残量をチェックしながら走ることをおすすめしたい。

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