モデル3はアメリカのテスラが製造するコンパクト・ラグジュアリーセダンタイプのEVである。
2016年4月1日発売されたモデルで、より小さくシンプルで手軽な価格を実現している。「持続可能なエネルギー利用へのシフトを世界中で加速させる」というテスラの信念が込められたモデルといえるだろう。
ボディサイズは全長4694mm×全幅1849mm×全高1443mmとコンパクトなサイズになっていて、日本の機械式駐車場を意識したものらしい。
運転席のメーターパネルは廃止され、センターコンソールの15インチディスプレイのみとなっているのが特徴的。このディスプレイから走行中の情報やすべての操作を行うことになる。
徹底的にボタンを排除し、シンプルすぎると感じるかもしれないが、ディスプレイが15インチもあるので、思っているより違和感は少ないだろう。
天井がガラスルーフになっており、開放感抜群だ。
走行性能について
モーターなので加速の立ち上がりがよく、速度域にかかわらず、加速がするどくなっている。テスラのデータによると静止から時速100kmまで加速するのに4.4秒しかかからない。
ハンドリングにタイムラグはなく、即座に反応してくれる。路面ギャップが多い場所でも安心して走れるだろう。
ブレーキフィーリングもカチッとしていてコントロールも問題ない。だからこそ、安心してアクセルを踏める。
攻めた走りをしなければまったく問題ないはずだ。
高速道路ではオートパイロットが利用可能。
オートパイロットとはハンドルから手を離した状態で、車がレーンをキープしたまま走れるという機能だ。
オートパイロット中、ドライバーは何もせずにいいわけではない。ハンドルを定期的に握るよう警告してくるし、無視しているとオートパイロットが使えなくなる仕様だ。
だから、ドライバーはハンドルを握って集中が途切れないようになっている。
それでも、オートパイロットは快適だ。特に渋滞や低速走行があるときはすべて任せられるのでイライラせずにすむ。
気になる航続距離は
モデル3にはいくつかのグレードがあり、ロングレンジだと航続距離が689kmと市販されているEVの中でもトップクラスだ。
東京から愛知県・豊田市までの距離が片道約300kmなので、充電なしで往復可能な距離といえる。
下りで回生ブレーキを積極的に使えば、バッテリーをチャージできるので、ルートによっては距離を稼ぐことが可能だ。