2019年に日本での販売が始まったメルセデス・ベンツ初の量産EVであるEQC。
室内はラグジュアリーになっている印象。液晶パネルは最近のモデルらしく、横広タイプで色彩が鮮やか。
室内のアンビエントライトやドア、ダッシュボード、センターコンソールなど64色から選べ、明るさも調整できる。
SUVらしくラゲッジスペースの広さは500Lあり、普段の買い物などの日常使いでは十分な大きさ。ゴルフバッグも2個まで余裕で積むことができる。
リアシートを倒すことでゴルフバッグを3個まで積めるだろう。
インテリジェントドライブ機能や衝突軽減ブレーキ、緊急回避補助システムなど安全装備にも優れており、メルセデス・ベンツSクラスと同等の水準を持っている。
走行性能について
フロントアスクルとリヤアスクルにモーターを搭載し、負荷が低い場合は前輪のみを、追い越し時にモアパワーが欲しいときは後輪も駆動する四輪駆動には「4マチック」という名がつけられている。
フロントとリアのモーターを組み合わせた最高出力は300kW、最大トルクは765Nmに及ぶ。スタートからトルクを発生させるため、静寂性と強烈な加速感を実現させている。
EQCに搭載されたエアサスペンションは特徴的で、乗車人数、荷物の量による車体姿勢の変化を自動補正し、安定したハンドリング性能を確保。
ドライブモードはエコ、コンフォート、スポーツ、インディビジュアルモードがあり、普通に走るとコンフォートになる。
ユニークな機能がマックスレンジモードで、カメラが捕捉した標識の制限速度を超えないようにするため、スロットルに疑似的な底づき感をもたらしている。
本国仕様だとナビの地図情報を活用し、勾配や曲率を判断し、効率的に加減速してくれるのだ。航続距離を伸ばすため、車側が積極的にサポートしてくれる。
ロードノイズは徹底的に削減しており、運転中はほとんど気にならないレベルになっている。
ただし、乗り心地についてはまだまだなようで、ガソリン車のメルセデス・ベンツはフラットな乗り心地だったが、EQCに限ってはそうではない。
悪いというわけではないが、路面の凹凸を敏感に反応してしまうのだ。いずれガソリン車の様にフラットな乗り心地になっていくだろう。
気になる航続距離は
満充電の航続距離はWLTCモードで400kmとなっている。
6.4kWまでの交流普通充電と50kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応。