アウディ e-tron GT

アウディのフラグシップEVであるe-tronGTは、ポルシェ タイカンと同じハードウェアを共有する4ドアのスポーツカーだ。
ボディサイズは全長4990mm×全幅1965mm×全高1415mm。
e-tronGTはアウディらしいシングルフレームグリルを薄いフロントマスクにキャリーしてきている。
その他にクワトロ・ブリスターフェンダーなどアウディらしいディテールを採用。
エアロダイナミクスを極限まで追求したボディラインにより、Cd値は0.24を実現している。Cd値は空気抵抗のことで市販車の場合、0.25以下なら世界最高水準といっていいだろう。
運転席はスポーティーな低いポジションに設定され、モノポストデザインによりドライバーを包み込むような仕上がりとなった。
2900㎜のロングホイールベースにより、後席では大人二人がくつろげるスペースも用意されている。
インパネにはウォールナットのウッドパネルが採用され、高級感を出している一方、サスティナビリティを考慮して、レザーフリーパッケージオプションも用意されている。

走行性能について

e-tronGTには2つのグレードが用意されているが、どちらも2モーターの4WDで、駆動用バッテリーは93.4kWhとなっている。
異なる点はモーターの最高出力でe-tronGTクワトロが530PS、RS e-tronGTが645PSである。
加速時にはデジタルサウンドが車内と車外のスピーカーから再生されるため、臨場感はなかなかのもの。
RS e-tronGTには後輪も操舵するオールホイールステアリングが装着されていて、高速やワインディングでは路面に張り付くように安定している。
さらにエアサスペンションが標準採用されていて、乗り心地もとてもよい。
ステアリングにパドルがついていて、回生ブレーキの強さを変えられる。3段階とされているが、それぞれに大きな差はないようだ。

気になる航続距離は

グレード関係なく、WLTCモードで576kmとなっている。ただし、冷暖房をつけたりすると、大幅に減るので、実航続距離は400kmほどだろう。
休憩がてらの充電で遠出も十分可能なので、一般乗用車と考えるなら実用性は十分といえる。
シートヒーターやステアリングヒーターを活用すれば、冷暖房をつけずにすむので、そういったものを活用したい。
ボディー右側に急速充電用ポートを、左側に普通充電用ポートを配置している。
急速充電は150kWまで対応し、90kWの急速充電では30分で250km以上の走行が可能。

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